児童虐待防止法は、身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待の4種類を定義しています。

ネグレクトは、日本語で「育児放棄」。乳児や幼児、あるいは高齢者や病気の人に対して、適切な世話や保護を行わず、放棄することを意味します。

ネグレクトには2つのタイプがあり、主に親を対象とする保護者側に何らかの理由があって育児放棄せざるを得ない場合を消極的育児放棄、親の側に事情がないにも関わらず育児をしない場合を積極的育児放棄と呼びます。経済的に困窮し、働くことに追われて育児ができないという場合は、消極的育児放棄に含まれます。

具体的な事例
病気になっても病院に受診させない
暑い日差しの中、駐車場の車内への放置
防寒に充分な着衣を着けさせず、寒冷な外気に晒す
充分な食事を与えない
下着など不潔なまま放置する

原因
ネグレクトや虐待は、家族的、個人的、社会的要因が複雑に絡み合って起こります。目立つのは片親である場合、貧困、親が精神障害を抱えているなど。子育てに追い込まれ、育児放棄をしてしまうというパターンが多くみられます。貧困など経済的な理由がなくても、一人で育児をしなければならない母親が孤立したうえ、精神的に追い詰められて引き起こす場合も。また、最近は母親のみならず、父親による虐待や両親揃って子供を虐待する事例も増加し、深刻さが増しています。親の精神的な未熟さやストレスなど、これまでにない精神的、心理的なトラブルを抱えている大人の増加が目立ちます。

子供への影響
ネグレクトや虐待を受けた子供に現れる影響として、身体の発達の遅れや情緒不安定やうつ、トラウマによって自己否定感を強く持つなどがあります。いずれにせよ、子供の人生全般にわたって影響を与えてしまいます。

大阪市では、2014年10月の時点で、一児保護される子供が増加し、一時保護施設の入所受け入れができない状態になっているという情報があります。ネグレクトや虐待は今後ますます深刻化していくことが予想されます。

■参考書籍

ネグレクト―育児放棄 真奈ちゃんはなぜ死んだか (小学館文庫)

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