ナラティブは「悟り」の意味。
ナラティブセラピーは、クライアントが生きてきた、これまでの人生の物語をひも解き、新しい物語を再構築していく心理療法です。クライアントが持つ悩みや問題は、クライアントが作り出した物語の結果であり、その物語にふさわしくない認知や体験が否定された時に、クライアントは症状を発するという考え方をベースにしています。

具体的には、カウンセリングを通して、クライアントの物語に触れながら、クライアントに苦しみをもたらしている物語を肯定的なストーリーに書き換えていく。編集し直す作業がセラピーです。

PTSDなどがナラティブセラピーに有効であるとされていますが、クライアントの性格、症状によっては、あらゆる症例に有効であると考えられます。

ナラティブセラピーにおける外在化技法

クライアントが抱える問題は、クライアントが持つ信念や思考、それまでの人生の中で築き上げた価値観によるものです。そこから「自分はダメだ」といった自信のなさが出来上がります。これを内在化と呼びます。

このクライアントに内在化している問題と病理を切り離していくナラティブセラピーの技法を外在化技法と呼びます。クライアント=問題・病理ではなく、外側にある問題に苦しめられているクライアントという関係性に意識を修正し、その解決法を探っていきます。

ナラティブセラピーは、社会構成主義や家族システム論を基盤に、20世紀後半に発展してきた心理療法で、心理学のポストモダンとも言われます。

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