現在行われているカウンセリングの技法にはさまざまなものがあります。その代表的なものは以下です。

支持的カウンセリング


治療者であるいしカウンセラーが相談者の悩みをよく聴き、それを理解して支持することが基本です。相談者の訴えに対して、「良い」「悪い」「適切」「不適切」といった支持を与え、精神的な自立を促し、回復させていきます。

支持する要素
1. 適合の要請を支持
2. 環境の変革を支持
3. 適正環境の選択を支持
4. 必要な技能の学習を支持
5. 態度の変化を支持

カウンセラーが注意すること
1. ラ・ポール(信頼関係)の確立。
2. 自己理解をしていること。
3. 行動計画をする。
4. 計画を実行する。
5. 委託(リファー)する。

非支持的カウンセリング


カール・ロジャーズが主張した立場で「来談者中心療法」とも呼ばれます。人間が本来持つ、「成長したい」「健康でありたい」「適応したい」という行動は、周囲から与えられ、影響されるものではなく、生まれながらに持っている自己を充足させる
ための能力、特性であると考えます。カウンセリングの場では、過去の生育史や、そこで受けた心の傷よりも、現在の面接の場での情緒的な関わりを重視し、この場での関係が心を成長させる経験であると捉えます。このカウンセリングでは、来談者を中心に話を進め、教示や支持を一切行わず、感情を自由にして発言させ、それを承認し、繰り返し応答していくことで、「無条件の肯定的受容」と「共感的理解」を大切にします。これによって来談者は、抑圧された感情から解放され、自分は受け入れられているという思いに満たされ、自己概念と経験的自己を「自己一致」させることができると考えられています。その結果、新しい自分を発見し、来談者は自らの力で成長していくことを目指しています。

折衷的カウンセリング


支持的カウンセリングと非支持的カウンセリングを相談者のタイプや症状によって使い分けていく方法です。多くのカウンセリングはこの技法に頼っているとみられます。

精神分析的カウンセリング

 
1980年にフロイトが神経症の治療法として始めたものをベースに、精神分析の原理と方法を取り入れて構成されています。原型は幼児期の外傷経験とそれに基いて形成された無意識の中に抑圧された衝動(不安や恐れ)を自由に連想させることによって、意識の中に取り出させ、それを見直すことで現在の生活に適応できるようにします。

■交流分析・催眠療法・自立訓練法など

行動主義的カウンセリング

不適応な行動は、過去に学習されたものがベースになっていると捉え、望ましくない行動を除去し、望ましい行動を学習させることによって治療していきます。

■系統的脱感作療法・モデリング療法・認知行動療法・対人関係療法など

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